投げ出す事は簡単だった
無視をする意味と同じで
毎食のマーマレードのこってり感と同じ
帰る場所のある記憶が
蘇った時にさえ
軽く頷き
後ろ向きで歩いた
思考回路の破裂と共に
罪悪感とは違う
無意味な悲壮感
熱いうちに食べつくす
バーベキューは
まさに
そのものだった
団欒に吐き気をおぼえ
賞賛には拍手をおくる
応援歌を無心で歌い
誇る背中も無い
トラウマと繋がった記憶が
無限ループのスピーカーのように
両サイドを流す
ライトに照らされた
本性の骨と皮には
きっと梯子をかけた天国へ
値札のつく事もない
この音楽には
低音も高音も
エレキ音も自然の音も
自分の声さえも
走馬灯のように走るだけ
理解を超えた
超人的な鬱患者には
愛の歌がピッタリ似合う
その手元へ届けた
バラの花が
色を失い
地層へ帰る
その時までは
眠りの中で
幸せな孤独の中で
きっと気づかない全てが
目をそらした欠片
夜空を照らす星空とも
尊い血の繋がりが
示す程度の
内臓器官が違う
地を這う
片足の無い男
支離滅裂な感情に
ひびの割れるショック
流した電流の数だけ
幸せがあり
涙があった
他人の家でのセックスも
いい思い出で
感じた白眼に垂らした涎
獣のお礼に
捧げた
チープなドレス
異端児を自負した
川の中の子供
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