一人で入る無料の入口は
淫靡な誘惑の派手な色彩で
名前の入ったスーツの男は
茶色いサングラスの下から
品定めをする
婆の薄汚い口元からは
嗅いだ事の無い異臭の他に
人間では無いプログラム
記憶された全てなら
この違いに気づいたはずだろう
ムカつきを抑えて
湯に浸かる前に鋭利な刃物を想像して
流れる淡白質のその魅力に
目を伏せる面白半分のリサイクルショップ
全部は全部
中に入ってもまた着飾った悪魔だけ
この名前は産まれた時から
峠を越えたお前の後頭部は
早く病院を紹介したい
噂話に嫉妬して
妄想では殺戮を繰り返し
使わない言葉に反応しても
下半身は無反応
微妙の一言で終わらせる
コメディアンのめでたい思考回路に
共感を覚えても
ただの線と色と脳みそのシワ
未来の通過地点は容易でも
その範囲にはこんなに恐怖はない
停める車でも
その光った年号でも
甘えた声で暴走した動物が
流れに任せて正当防衛
法律も緑も感情も地位もない
もちろんお年玉も
その間が消えかけても
ホラー映画をコレクション
黙って歩く
佳境では
無心が勝つと誰もが信じ
網目に捕まって
笑うお前が
感触に躓いた
巨大なボックスは
星の輝きにも似た
無限に広がる思考回路
0 件のコメント:
コメントを投稿