金曜日, 1月 23, 2009

苛まれた不可思議

咲いた花に微笑みかけた
短い休暇も忘れた事に
トラウマの記憶の奥に隠した
長い歴史の切れ端に
遊びと同じ感覚で
皮膚の色だって関係ねぇ
文句は言わずにただ黙って
押し殺した
日帰りの過酷なスケジュールは
陽気に蔑んで
喜ぶフリを見抜いた若者は
罪の無い心の底に罪を感じた
何食わぬ顔で歩く人間
他人に興味が無い?
お前の存在は罪だ
どおりで濁った証拠になる筈だ
神の御霊に
細かく刻んだ肉片に
ありったけの愛を込め
無力なお前でも
光るだけのエネルギー
爆発の威力で飛び散った
流れ弾のような
突き進む眼球が
虹をかける7色にも似た
豊な表現で
写真にも残せない
狂気の唄は
鼻歌まじりで流される
美しいオルゴールの高音な配合
休眠中の虫けらは
地上の出来事にはまるで無関心で
命の重さに耐えかねても
道路で転がる
泣きすがる女の子でも
違う相手に魅力を感じた
強盗をする暇も無く
犯罪者に名を連ねても
濁った白眼は戻らない
究極の選択
海外旅行にでも出かけて
気分転換にはならないが
世界の無価値には気がつくだろう
人々の生活が
何て
意味の成さないものなのか
見飽きた顔に
想像以上の悪態をついて
付けたレッテルで世界を巡る
なんて儚い
遠い正夢

火曜日, 1月 20, 2009

ジャンクロード

究極の選択に
文句を言った
低い次元の話
24時間しかない1日の中で
感じる事のない
劣悪な非常識で
煙たく
泣き顔の
パートで働く
前の記憶違い
内訳は見抜けずに
貴重品は金庫の中へ
湖畔に佇む
老婆のごとく
青く塗りたくった
その悪趣味な爪の中で
瞬間接着剤のように
究極の未来は
遮る霞のない
淫靡な音に聞こえる
喉元の鳴き声で
暖かい春の訪れを待ちながら
自らの命の尊さを知った
叱責する事も無く
ただ眺めるだけなら
何の必要も無かった
未練を残した
残像も道ずれに
その片脚を引っ張り込んで
泣いて
喚いても
許してなんかやらない
復讐の鬼は
仮面の下の
涙と
微笑みと
怒りを隠した
鮮血に染まって歓喜し
両手を挙げて
天罰を願った
夢であって欲しいと
小さな眼球の奥で
悪魔が笑った
ピンクの歯茎の中で
天使が野垂れ死んだ
求める未来を案じて
感想文を書こう
未来の自分に届けるために
今の感情を言葉にしよう
自分だけに分かる暗号で
オトナには内緒にしよう
これは悪戯
悪趣味な子供の
言葉遊び
オトナの自分には届かない
記憶の彼方の
無垢な怖さが
丁度良い暖かさが
確かな事だらけで
現実は生きづらい
現実と言葉がリアルで
作られた笑顔しか作れない
自分は自分?
胸に手を当てて聞いてみな
鏡に問いかけて
やる気は出さずに
いつかは成熟できるように
それまでは
知識を蓄えて
英語を覚える
ヘッドライトに立ち向かい
鋼の心を身につける
犯罪は限りなく
人間のエゴは認めない
全ては嘘に聞こえ
真実は闇の中へ
闇の中を探しても
手探りで歩いても
希望のものは見つからない
鬼にバレないように
そっと日記を盗み出す
お前の日常に興味がる
取った取らないのケンカは
時と共に薄れ
いつか笑顔で走れたら
きっと晴れた思いに
すがすがしく
流れた試合も元通りに
未来は積み重なるだろう
間違った道も
補正され
でこぼこも無く
素晴らしい
綺麗なコンクリートが出来上がる
歩くたびに音が鳴る
楽しい道が
無機質が奏でる音楽は
まるで仮面で踊る
子供の大群のように
妙な恐怖を覚え
微かな昆虫でさえ
偉大な存在に見える
生きられない弱さを胸に秘めて
デカイ欠伸で目を覚ます
小鳥のさえずりは聞こえない
この耳栓で閉じた脳みそじゃ
公開された中身の中で
甘い和菓子に舌鼓
見慣れた姿に涙する
陽気なキチガイ今日も行く

木漏れ日

矛盾を矛盾と感じない
誤字だらけの生活で
疲れても
疲れても
明日が見えなくなる事なんてない
地球が周っている実感は無くても
呼吸は続いていく
泣き喚く子供は
ただのペットで役にたたない
枯れた大木は
切り刻まれる事も無く
ただ風に吹かれるのを待っている
もう実をつける事も
種を残す事も忘れた
爽やかな風にじっと耐え
台風が全てを吹き飛ばすのを黙って
待っている
輝きを見つけた
見開いた目の奥に
想像する未来はきっと
明るくて
壮大で
光に満ちている
優しい風に吹かれて
遠い空に願いを託し
どこかの誰かに伝わるように
まだ見ぬ彼方に想いを寄せて
両肩に生やした翼を広げ
綺麗な鳥達に挨拶をして
ピンク色のキスを振りまいて
無意識の中に目覚めた
暗くて長い詩も
全てが美しく見えた
過去を振り返らずに
驚きが新鮮で
揺られる太陽が心地よかった
見つめ返すその目は
影を写し
とても赤い光に身をうずめる
大きい車輪は
まだ到達していない
神秘のかけらのような
創造の産物でしかないような
究極の形で
長編の物語の中で
主人公も決まらない
支離滅裂な言葉の中で
すがる大地を傷つけた
デジタルのこの時代で
見透かす癖のある
締めきった身体の細部が
唸り声をあげて
楽しげに笑う笛の音を
目を合わせずに通り過ぎた
台風の日には身を屈めて
時間が経つのをじっと待ち
晴れを待ち続ける
雨を恨み
風を妬んだ
陽気な正体は
自然の摂理ともしらずに

月曜日, 1月 19, 2009

曖昧

微かに残る曖昧な自供
通ったハズの無い小道に
迷い込むハズの無い
楽しげな6人の小人が
私に媚を売りながらはしゃぐ
空を飛んでも
気持ちは晴れずに
海に浸っても
悲しさは湧き上がらない
無気力という言葉がベストなようで
誰にも負けない試合を披露する
秘めた思い出は
体中から吐き出して
無限の童話は
まるでなぞなぞのように
言葉の迷路のスタート地点だった
短い文章に隠れた
終わりの無い
答えの無い答え
小人は無邪気な笑顔で
斧を振り回す
人の不幸を笑い
人の不幸で泣き
人の幸せで笑い
人の幸せで笑う
彼方まで届くその歌声は
怯える小動物をあざ笑い
何気ないものの
足を止める
恐怖には敏感で
汗ばんだ手を握り締め
人の幸福をあざ笑う

滝に打たれて幸せの口笛

闇に立つ
無機質なネズミ色のノッポは
行きすがるハズも無い
気持ちに隠れた
端の吊り上がった気難しい
心の中でも
まるで見透かすかのような
長い溜息を聞いた

帰り道に見捨てた
黒い猫の母親は
勘違いするわけもなく
自分勝手に降りだした雨を
いつもの日常のように
気にしないフリをする
立ち止まる事も無い
未練も涙も
全ては生きるために

銀色に輝く
細長い指にはめた指輪は
1日の声を聞いている
ただ黙って
自分の意見も押し殺し
そこにいるだけで
誰かが幸せになれるなら
バラの花の美しさも
陽気な楽器の演奏も
鼻をくすぐる香ばしい香りも
何物にも変え難い眩しい笑顔も
強い決意を秘めながら
更新の日を黙って見つめる

眼鏡の男は
自分の気持ちに嘘はつけない
衝動にかられ
山に辿りついた時には
気を失っていた
心地よい崩壊の音を聞き
地面に耳を澄まして
流れる鼓動を感じ
止まらない慈悲を思った
全てを許す
とても大きな
大きな
慈悲を
止まらない涙を
流れるままに
一体になりたいと願い
気持ちの奥を熱くした
血管に根をはり
いつまでも
この鼓動と離れないように
いつまでもこの鼓動を感じれるように

そのコンクリートの下にある
偉大な慈悲を感じ
何の枠も無い大きな
絶望の隣になる
何も感じない
とてつもない鼓動を
いつかは一つになれるはずの
広大な母体を
愛に満ち溢れた
数え切れない色のバリエーションを
自分の小ささを
虚しいと思った
醜さを
エゴを
記憶の引き出しに収まらない
失敗の数々を
流した涙も
地に帰る事の無い
矛盾に
脳を掻き毟りたくなる程の
苛立ちを覚え
他人との競争の中で
貼られたレッテルを
とても黒い
無限の穴を掘り
全てを吐き出し
自分を放り投げた
サイケデリックな
眺めの良い急降下で
初めて
絶望の隣を見つけた