木曜日, 11月 20, 2008

スローモーション

全てがスローモーションに見えるんだ
誰もがゆっくり…ゆっくり…ゆっくり…ゆっくり
急ぐ人は誰もいない
街中のみんなを通りすぎて
横目に見る綺麗なお姉さんにウインクをした
素早い僕には気付くハズも無い
ゴール地点なんてない
ただただダッシュで駆け抜けるだけ
高速戦闘機のように
両手を広げて
全員を追い越してゆく
羨ましがる暇も無い程
お前の横をほら
通りすぎていくよ
ただ会いたいあなたの元へ
巡る足は止まらないんだ
あげるプレゼントは無くても
熱い気持ちは止まらないんだ
溢れる金は無くたって
湧き出す気持ちは止め処ないんだ
帰れなくたって
この足は止まらない
正面衝突しようとも
この足は止まらない
決して止まる事のない
街中がスローモーションに見えるんだ
小さなデータがトレンディでも
僕にはでっかい星が宝物
輝く宝石がランキング1位でも
僕には汚い文字しか書けない
ナイフとフォークは不得意で
英語も話せやしない
スマートなスーツは着こなせなくても
この熱だけは冷ませないだろ
考えたって始まらない
このまま走って落ちるだけ
でかい落とし穴は了解済みだ
人より早い時間の中で
お前の泣き顔だけはスローモーション
涙が地に着く前に
全焼させて
記憶を抹消させてやろう
もうすぐクリスマス
街中みんなゆっくり過ぎる時間の中で

水曜日, 11月 19, 2008

降り積もる雪
10年前の感動はもう無いが
やっぱり神秘的に映る

今年も人が死ぬだろう
それでも白い雪
寒い夜にはコートに包まれて
変質者のフリをして街を闊歩
たまにニヤけるだけで
人がほら 振り返る
噂話に花を咲かせて
今日の自分の無事を確かめる
あいつはオカシイ
なんて身勝手な言葉だろう
人には言えない秘密を隠しながら
死んだら消滅
無責任で暗い影も無い
普通を気取って
鮮やかな目線で
冷たい心を内に秘める
奴隷を好み
言葉も分からない権力を振りかざす
隠れてなんかいないんだ
ただ
恐れて近づかないんだろ
自分を隠すので精一杯なんだろ
忍ばせた狂気を
全面に出しながら
隠せない笑顔で
憎しみを誘う
地図のように複雑で
迷路のように単純で
幸福のように明快で
妖精のように淫乱な
自分の回路をショートさせても
触れさせやしない
腐れかけのその歯茎の異臭が
鼻をつくんだ
声を上げても助けはいらない
小説だけで十分だ
満たす事のない
一人分の玄関には
真っ黒なバラの死体
球体に見えた
過去のアーティスト
東京の空で何を思う
信頼と裏切り
何て言葉じゃ理解できない
まだレベルが足りない
コンタクトが来て
返事を出した
薄暗い太陽の下

抑えても放出可能

一人で入る無料の入口は
淫靡な誘惑の派手な色彩で
名前の入ったスーツの男は
茶色いサングラスの下から
品定めをする
婆の薄汚い口元からは
嗅いだ事の無い異臭の他に
人間では無いプログラム
記憶された全てなら
この違いに気づいたはずだろう
ムカつきを抑えて
湯に浸かる前に鋭利な刃物を想像して
流れる淡白質のその魅力に
目を伏せる面白半分のリサイクルショップ
全部は全部
中に入ってもまた着飾った悪魔だけ
この名前は産まれた時から
峠を越えたお前の後頭部は
早く病院を紹介したい
噂話に嫉妬して
妄想では殺戮を繰り返し
使わない言葉に反応しても
下半身は無反応
微妙の一言で終わらせる
コメディアンのめでたい思考回路に
共感を覚えても
ただの線と色と脳みそのシワ
未来の通過地点は容易でも
その範囲にはこんなに恐怖はない
停める車でも
その光った年号でも
甘えた声で暴走した動物が
流れに任せて正当防衛
法律も緑も感情も地位もない
もちろんお年玉も
その間が消えかけても
ホラー映画をコレクション
黙って歩く
佳境では
無心が勝つと誰もが信じ
網目に捕まって
笑うお前が
感触に躓いた
巨大なボックスは
星の輝きにも似た
無限に広がる思考回路

火曜日, 11月 18, 2008

不名誉

勇気をくれよ
際限の無い勇気を
祝い事は風のごとく
見たことの無い白なんだ
さわやかとも違う
私の肩越しを通る
生臭い汚いお前
魚屋さんを夢みて
肉屋で骨をしゃぶった
SEXという快楽に
魂を売った私とは違い
お前をホッチキスで繋いだ
可愛らしい下僕のごとく
苦いジュースは快楽で
毎朝の暖かな食卓は
いつも私を慰めた
お前の肉棒でも頑なに
紙を持ってペンを持つ
家族で語った今日の出来事は
禁煙家の冴えない下水
狭い場所が大好きで
箱庭競馬にもうんざり
黒と灰色に染まって
血の匂いに嵌ったんだ
止めてくれても搭乗しない
15分のリミットは
きっと悪魔の囁きで
サインを申し出てくれ
まだ整形の途中
燃えている帰宅先の電車
影の下で輝く
死んでも名指ししてやる
赤い赤い赤い赤い
猟奇的な火災の後で
痴漢野郎に成り下がったな
厚い皮に遮られ
観光に出かけた
流した帰郷に気づいても
早く早く舐めるんだ
その中指がテカり出しても
松葉杖が夏の風物詩
スルーして気絶しな
考えても
枠に捉われず
私に膝まずいた
勇気を食べても
最新宇宙に飛び出して
快感と苦い思い

走る軍団

眠いのは誰のせい
生活不順な自分のせいなのか
お気楽な世の中で
シビアな時を過ごす
言いたい事を言ってれば
全てがノープロブレム
そう思ってた
いつまでも子供のままで
ワガママは言わないで
睨みつけて下を見る
それで街を歩けると思ってた
明日は夢で見る
ただそれだけ
持ってる金も勘定できない
そこらじゅうにほら
金は溢れてる
野生の本能全快で
金はほら
溢れてる
頑張るなんて思いもつかない
全力疾走
サウナに居たほうが安心だよ
勝手な想像
もう眠たい
みんなが踏みつける
どーって事ないさ
振り返る奴はだれ一人いない
どーって事ないさ
まだ拳を握る勇気はあるよ
中指立てる元気はあるよ
目を見開いて
充血だらけでも
涙は見せない
帰って来てもベッドは無いさ
楽しい夕食なんて要らない
あの猫と同じ夢を見たい
お祭りなんてクソくらえ
お前の葬式をぶっ壊す
そんな間抜けなシラケタ顔じゃなかったろ
そんな音楽で満足か
腑抜けて突っ立てたって
スタートラインはまだまだ先だ
眼鏡をかけて
見てみろよ
芝生はまだ青い
まだこれから
まだこれから

ワンシーン

格好を気にして生きてきた
今までもこれからもきっと
人の目線が気になり
どうせ気になるなら…と目立つ格好をする
派手だ
どんなもんだ
自意識過剰になっても見失わない
底は深い
見えない程
深い深い深い深い深い深い
きっと届かない程
誰も見たことが無いんだろ
良く知ってる親友も
見えない何かに怯えながら
ガキの頃の担任教師も
見えない何かに怯えてる
今なら少しは分かる気がする
実態の見えない不安
そうか
悪魔が巣くうとはこんな気持ち?
リアルじゃない嘘は聞こえない
触れられない明日が来ても
黙って通り過ぎるだけ
駆け足で駆け足で
走って喚いて踊って考えて
理解不能な自分の脳は
逆流中で洗浄中だ
真っ青な目の周りだけがはっきりと
焼かれて泣き叫ぶ子供でも
人間以外は無関心で
明日の予定は未定でも
寝不足の昨日でも
新聞に広がった無意味な話題でも
全部ページに埋まった気が遠い作業
見出しも内容も
完全に一つの塊で
ようこそなんて
良く出来た嘘の中の嘘
仕事の半分も見ていない
生ぬるい煮えたぎった冷たい氷
笑顔を見せても
出るのは涙と排泄物
一生進むベルトコンベアでも
違う違う
一生進まないベルトコンベア
まとめる能力を感じても点灯したら
さようなら
支離滅裂な言葉で
言動すらまともじゃない
中では24時間働いている
電話も出ないで働いている
理解に苦しむ汗をかき
流れる記憶を掃き捨てる
貯まった汚物じゃ作れない
綺麗なガラスのモンスター
ちゃんと聞いても効いてない
特効薬は亡骸で
最終作業は夢のまた夢

土曜日, 11月 15, 2008

オリジナル

ゆっくりと顔を上げる
君の枕は僕の膝
長くて茶色い髪の毛が僕の鼻元をくすぐった
君の好みはロマンチックな色男
そんな奴にはなれはしない
僕はオリジナルで
他の誰のコピーでもクローンでもない
21世紀のオリジナル
日本に舞い降りたオリジナルだ

君に手紙を書くよ
僕の想いがたくさん詰まった改心の作
君の好みはストレートな感情
そんな素直にはなれはしない
想いを包んで僕なりの言葉で綴るよ
この執筆もオリジナル
蔓延るフォントとは一味違うだろ
神がくれた才能
僕なりのオリジナル

二人で散歩に出かけよう
紅葉は大分枯れたけど
とっておきの場所があるんだ
君の好みは眩い空の下
そんな輝きは必要ない
影の下で二人丸くなるんだ
凍えるほど寒くはないよ
暖かいセーターを着ておいで
風邪をひいたら看病するよ
良く効く愛用の薬
オリジナルの配合で
ハイになるまで曲を鳴らすよ


どーって事ない世の中で
どーって事ないオリジナル
自己主張は封印されて
人の顔色ばかりが気になって
冴えない声で生きて行くなら
万引しても踏ん張って
ガラガラ声で生きて行く
辛くなっても分かりあえる
君が隣で泣いてくれたら
僕が元気を分けてあげるよ
君の涙が一番悲しいんだ

一生のうちで一つだけ
もしも願いが叶うなら
隣のクラスのあいつのクローンで生きていきたい
そしたら皆の気持ちが少しでも分かるだろう
オリジナルで生きて行く
勇気も気合も要らないんだ
これが普通でこれが僕だから

今日は二人でドライブに行こう
遥かかなたの蜃気楼に
夢にまで見た静かな庭園
100キロで飛ばして
どんどん進む
生まれ変わっても僕はオリジナル
君をきっと探し出すよ
混乱する頭でも
引き出しに閉まっている
君との思い出を地図にして

木曜日, 11月 13, 2008

服従者の最期

憔悴しきった素顔では
感じる事さえできず
耐える事を覚えた
滞る連絡の違いにも
追加の出来上がりにも
不満足な怒りを覚え
乗りこなす外車の錆びが
目立ちだす頃には
想像した未来さえ過去の蜃気楼

卒業の頃には
勇気を出して不可解を唱え
見限った通りで焼身自殺
生き地獄は発注済みでも
延期された楽園は
走っても追いつかない
その細い腕の痕で語る
無言の威圧
通り越した景色の彩色が
小鳥の遠吠えのように
繰り返すだけ

幼稚な考えでは
過ごしていけない現実に
ただ無邪気に触った
闘争心のみが心の奥にひっかかる
金儲けさえ夢に見え
丸い背中が物語る
一方通行の山道では
振り返る事もできずに
恐怖を残して
マッハ50で駆け抜ける
どっかのメロディ



キチガイだらけの世の中じゃ
どうせこの声も届かない
僕のココロも知らぬまま
差別と偏見の塊で
見た目だけの判断はもうウンザリ
羨ましいなら飛び込んでみろ
こっちの水は甘いぞ
パスポートは持ったのか
そんな仮面じゃ入国拒否だ
人を見下し
一ミリも動かない目玉
仏頂面にはオペラがお薦め
歓喜の声に泣いてみな
右見て
左見て
まっすぐ歩いてご臨終
他人の目ばっかり気にして
ギターに触れた事すらない
金髪の女に
言い寄っても
ファックユー
鏡を見てから出直しな
まずはユニクロで買いものか
マイ箸持参でファミレスか?
余計なお世話だっていい
聞いて見ろ
地獄で両親が待っている
今すぐ飛び込んで
灼熱の釜で感動の再開
人生いちからやり直し
リセット押して
刃物を見つめろ
心に解いて
答えはいつも自分が持ってる
妄想にも自信を持てよ
想像にも遠慮はすんな
限界はない
悪魔を毎晩呼んでみろ
朝には快適な青空が待っている
タバコをふかして
ジャンプしろ
高速道路を逆走しても
文句は言わせない
お前の汚れてかすれた声じゃ
心臓には届かない
目からビームが出る程に
熱い思いでウタってみろよ
ロックでパンクな
地球の中で
キチガイだらけの世の中で
まともの意味は誰もしらない
訳してみろよ
Have my male caliber in its mouth
Discharge slaver like a sow
The dog that you who is abnormal who are indecent lack brains

水曜日, 11月 12, 2008

お好みメニュー

君がくれた涙

君がくれた温もり

愛した分だけ 愛されたいと願った 僕の負けだった
君の隣にいた時間だけが永遠に静止画のままで

繰り返す言葉の意味を
声にならずに想っている

優しい気持ちになれた
ただそれだけで ありがとう 感謝の気持ちが溢れ出る

あなたを大事に思えた感情の豊かさが
僕に希望をくれたんだ

光が射して
曇りが晴れたんだ

言葉は言葉しか生まないけど
言葉では表現できない
心の誓いが きっと誰にも あるはずなんだ



こんなウタがお好みで?
通り魔のように刺し殺し歩くだけ
言葉を垂れ流し意味も無い感情の挿入
濡れない顔を曝け出せ
非常識なその面を
どうしたって人生は下半身から生まれた身勝手なゲーム
誓う相手は下僕でも
誓う相手は奴隷でも
誓う相手は愛人でも
誓う相手は肥料でも
誓う相手は百足でも

果ては違っても
着地は一緒で
誰にも言えない価値がある
悪意のある戯言に
空を飛ぶ夢を見ろ
白を基調にした部屋の中で
最も醜い鏡をみろよ
絶えず血は流れ
残酷なメニューが食卓を彩る
満面の笑みで血がしたたりながら
愛する人を片隅に考える?
現実逃避の先には
豚を殺した地獄が待ってるよ
どっちが正常か悩み苦しめ
エゴの世界で殺しを正当化
命は同じでも
豚は殺す
ミツバチよりもアメンボよりも価値の低い
豚や牛や羊や魚や…
肉食獣の人間がほざく愛のウタは
慈悲のまるでない言葉の形
悩み苦しむ事も無い
利益的な殺害
自分の肝臓を差し出せ
豚の為に肉を差し出せ
見たままの自分を愛せ
飼われている実感を

たどり着く先にもまた
感情だけの
食物連鎖

妖艶

その視線にいつも心は踊り狂い湧き上がる鼓動の熱が込みあがる
触れたい衝動を抑えても離れない眼球の奥でもどかしい程の痒み
単なる見過ごし単なる思い過ごし脳みその錯覚は離れない感覚
同一色のアンバランスな美的センスをくすぐりながら罵倒する口元
演じるようでも叶わない陽気な左右真逆の感覚で
キラキラとした参列者の列に愛想を振りまいて嘆く通り魔にも
愛の手を差し伸べてユーモアが同居した俊敏な自由な言葉を
凍りつくまでの長い道筋でも暖かいスープが待っているような
公開生放送でも緊張もせずに夕張メロンを食べ尽くした
喉元まできた飛沫と同じスピードの血液はスイカの汁と同じ色
トロトロとした愛液に混ざり合った美的センスと美的感覚は
自分の片手で処理するように虚しい行為ではなく
狂気と獣がセックスの果てに辿り着いた人殺しの兵器
大国に灯る一点の宿明かりの下で絡み合う男女を想像しながら
眩い充電器は機種変更の時までの出会いであったように
悪魔に使える島国の愛人は通り過ぎた印刷の墓場まで着いて来い
長時間の愛撫で腫れ上がった臀部と同様に真っ赤な眼球を刳り貫いて
くくりつけておきたい衝動を止まらない弓矢の上向いたカーブと一緒に
絶えられない言葉と攻め立てられる滝の流れと想像する最大の倒立
勇気とも違う掛け声が待っている詐欺師と知りながら全うする任務
熱い水をかけられて目が覚めても目が覚めない夢の中
起き上がる情熱は忘れて眠りについた甘い言い訳だって聞かないような
消えたい影の愛された溢れた森の奥で会えない敵と匂いの融合をして
どうでもいい感情も見えないさえずる小鳥では違いすぎる
友情でも無く同情でも無いただ愛した子供と同じで殺した感情はさばくに流れた

それでも自己満足

真実のように素直に笑うその横顔に
吐き気をおぼえたのを知っている

すらすらと長い感想をはなす
他愛もない会話に唾を吐きかけた

血管のように長く黒い美しい髪に
纏わりつく毒蜘蛛を想像して

夢にまで出た殺意の答えは
自虐的な自己愛で
不登校でも睨みつけて
全世界を敵にまわしても
生きていけると信じていた
最悪の結末は
メモリーカードに葬った

能力の違いに戸惑う
先人の知恵とも違う
表現の自由が燃え盛る
歩むべき人と
歩むべき人生を

嘆き悲しむ前に
再確認
諦めを感じても
無理やりにこじあけて
快楽とともに
遮る到達感
金メダルも通り過ぎ
幼少の名残でも
優しい笑顔を胸に刻む
憔悴しきった遠い目に
丸テーブルの肌触り

概ね良好

不眠と戦

血生臭い垂れ下がった見慣れた面影に
懐かしい匂いすら感じて
滑稽だった記憶が蘇り
目の前に血脈の筋がはっきりと
映し出される
投影された素顔の暗号と
ただひたすらに
深海に飲み込めれるようにと
願うだけで震えがとまる訳では無い

道なりにまっすぐに向かう
曲がり角も何も無く
ただ延々と長く長い
尾行も避ける
目の覚める直線
争いに巻き込めまれた憂鬱に
感じ取られた殺気
孤独の未来には
絶望は無いのかな

酷い怠慢の後に
落ち着いたコーヒー
意見や質問も
期待外れの30点
遅咲きのデビューでも
睡眠薬は必要か

無人島での生活を夢見ても
屍の再来に終わる
あての無い旅路の末に
男女共用の無謀な
再生
鳥類であるが故の
苦悩に死を想い
飛べない鳥に
敬意を表して
ナノサイズの小さな花

火曜日, 11月 11, 2008

死に場所

死に場所を求めて歩く
少しでも生きる可能性を探す

少しでも簡単に死ねる
落下地点を探す

楽になる
何て無責任で
自分勝手で…

辛いなんて他人には見せないで
でも決して頑張らない
気ままに時間が過ぎて
地獄への道が繋がって行く

明日の方向も見えずに
暗い霧の先にも光は見えない
恐怖は感じない
いや
感じない程に
鈍感に支配さていたのかもしれない

悲しむ顔を想像できず
罵りの言葉だけが脳裏に霞む

短絡的な情緒ですら
棒グラフは下降の一方で
悪いニュースすら
眼の奥で行き止まりになる

駐車場は満車で
黒と灰色の見慣れない車の列が
底へ底へと
交通誘導員に導かれ
流れて過ぎて行く

至福な笑顔の末に
引きつった笑顔を見せながら
そして
強張った笑顔で

そうか世の中は流れていると思ってた

流れていたのは自分で
他人だと思っていた
時間が流れ
時が流れる
空気が流れ
水が流れる
全てが進み
止まらない
交通整理は死ぬまで続く
無限のループ

守るべき法律は無い
卑怯も
隠し事も
曝け出す意味も無い
ただひたすらに歩き
そして歩く

空を見ても道しか見えず
道の前には道が見える
後ろにも道が
四方にも道が
面倒な歩行でも
流れられない人間は
自分の力で歩く
自力で歩く
振り絞って歩く

死に場所は……

月曜日, 11月 10, 2008

未完成の投了

投げ出す事は簡単だった
無視をする意味と同じで
毎食のマーマレードのこってり感と同じ
帰る場所のある記憶が
蘇った時にさえ
軽く頷き
後ろ向きで歩いた
思考回路の破裂と共に
罪悪感とは違う
無意味な悲壮感
熱いうちに食べつくす
バーベキューは
まさに
そのものだった
団欒に吐き気をおぼえ
賞賛には拍手をおくる
応援歌を無心で歌い
誇る背中も無い
トラウマと繋がった記憶が
無限ループのスピーカーのように
両サイドを流す
ライトに照らされた
本性の骨と皮には
きっと梯子をかけた天国へ
値札のつく事もない
この音楽には
低音も高音も
エレキ音も自然の音も
自分の声さえも
走馬灯のように走るだけ
理解を超えた
超人的な鬱患者には
愛の歌がピッタリ似合う
その手元へ届けた
バラの花が
色を失い
地層へ帰る
その時までは
眠りの中で
幸せな孤独の中で
きっと気づかない全てが
目をそらした欠片
夜空を照らす星空とも
尊い血の繋がりが
示す程度の
内臓器官が違う
地を這う
片足の無い男
支離滅裂な感情に
ひびの割れるショック
流した電流の数だけ
幸せがあり
涙があった
他人の家でのセックスも
いい思い出で
感じた白眼に垂らした涎
獣のお礼に
捧げた
チープなドレス
異端児を自負した
川の中の子供

木曜日, 11月 06, 2008

風景

見たままの風景
誰もが同じ風景を見てると
勘違い

人それぞれ
眼球の形も
色も

人それぞれ
脳みその形も
色も

人それぞれ
生きてきた道も
色も

人それぞれ
人生の感情も
色も

同じは無い
同じ人間はいない
同じは皆無で
隣をみながら道を歩いてる
追い越さないように
見失わないように

ゴールが全て違うなら
進む道が外れても
それもまた人生

自分が理解されない

いや
お前もまた理解されてないよ

馴れ合いの果てに
言葉だけの
信頼

変わらない違いがあるか
広く大きい海は確かでも
同一の海は確かでは無い

勘違いの
落語家師匠
言葉巧みに
目線を合わせ
声を揃える
笑顔で近づき
同じ色をする

同じ免許証を取り出し
兄弟のように
脳内を見透かす

苦痛に泣いて誤るな
死んだ目を他人に見せるな
敵は作らず
クローンも要らない

違う角度で笑い
異なる怒りで目を閉ざす
音程の違う唄を歌い
倍の歩幅で歩く
長い髪を靡かせ
低い思いで喘ぐ
冬に厚着をし
身を隠す

容赦の無い
航海に飛び出せず
画面の前で泣き叫ぶ

異色で着飾り
最低速で駆け巡る

毎日は全て違う風景で
価値のある記憶

送り唄

冴えない鏡の前に立つ自分

あんたの心を繋ぎ止める
足りない何かを必死に探そうと
見つめる視線の前には
ブルーが滲んで


きっと見違える程
街中の人が振り返る程
世界中の誰よりも

他人事のように
無意味な妄想を繰り返す


無償で与えても
報われないものがあり
届けたい思いは
きっと風に流れて
見知らぬ土地に辿り着いた

無知な自分の
無心を恨み
無謀な夢を描いて
無頓着なあなたの
無垢な笑顔で癒されて
無想にふけた私の
無毒な心は
無理を知っても
無効にはならず
無情なあなたは

孤独をくれた

二人だけの約束に
届いた願いの数だけ

あなたへの感謝と共に

数えた星の数と同じだけ

流した
青い涙の
罪の分だけ

あなたが残した
香り




苦しまないで
将来を見つめる事ができたら

きっと
祝福に包まれて
生まれた事に感謝して
赤い涙を流し

聞き届けたい想いの全てを
頭上の雲の
もっともっと上へ
遥かな地上へ

この記憶と
この感触と
この妄想と
長い長い
軌跡が
道となって交わるように

願い
夢を見る

水曜日, 11月 05, 2008

モノトーンの脳内出血

彩る色の無い
真っ赤な現実
他人事のように
過ぎる毎日の中で
ただただ見過ごす
塀の上の幻覚

検査の結果は以上無し
暮れる果てに立つ
日本一の山脈
幼い頃に見た
あのイラストが蘇る
今日は
特別な日なのかもしれない
思い出す事のない病気
クレイジーな
友人に頼む事にも慣れ
カレーライスと共に
願う
気持ちの底に蔓延る
幻聴の突貫工事
伝票に書き記した
生きた証
流れる水は
モノトーンに映り

火曜日, 11月 04, 2008

灰色の彼方

この瞬間にも
あなたは失うだろう
明日もまた
あなたは失うだろう
ずっと先の未来も
あなたは失うだろう
日々何かを失いながら
生きて行く

将来への夢を
希望を
目標を

報われる事の無い
世界なら
きっと誰もが
嘆き
悲しむ

それを信じずに
それを認めずに

意地になり
プライドを持ち
闘いを挑む

勇気を持って
飲み込む

吐き出すだけの覚悟を持って

返り血を浴びる理念を持って

時には反逆者のように
時には敵討ちのように
時には猟奇的殺人犯のように
時には異常性欲者のように
時には高額納税者のように