水曜日, 12月 17, 2008

yes×キリスト

ほろ苦い記憶を繰り返す
自由な行動のようで
不自由な魅惑の輝きも
送り出し放出
リアルな分別の先に
反省の弁も無い
人の土産のごとく
無意味な押し付けを放り投げる
止まった時間も戻せない
宝石のかけらは
輝きを無くし
欠点の無い悲しい視線も
魅力のようで
空腹のピザ屋のような
手に届かない申込みならば
きっと誰もが認知している
黄色い 
黄色い
鮮やかなワゴン車で
駆け抜けた
絶妙な料金設定でも
無くした記憶は
拙劣な怒りだけが
微かに残る

透明人間に憧れて
才能に憧れて
創り出す事に憧れ
脳の記憶に憧れて
煌めく刃先に憧れて
無邪気なオトナに憧れて
永遠に憧れて
その先へもまた
好奇心

煩悩に失望し
記憶に感化され
消失感に打ちのめされて
感情に罵倒され
リアルな星の瞬きも容赦無い
劣等に隠れ
消化する事も容易くない
卑劣に紛れた
凍寒のごとく
身動きの出来ない
幼稚なパトロールでは
嘆く事も
嗜む事も
指導者の意識次第で
地味な香のさきに
透明な感情は
汚れた味方の
真っ当な支配力によって
滑り落ちる楽しみの中で
不吉な余情に
武者震いがする程の
湧き上がる鼓動を感じ
未開の地でも
口先ばかりの天敵によって
胃が回転するばかりか
威風堂々と転居を繰り返す
憎しみのかけらのように
勢いに縋り
休日に届くはずもない
伸ばした手を
やりきれない孤独な死でも
価値の知らない
過激な失速の中で
終わりが見えない
恐怖に満ちた
爪先に託した
井戸にはフタをして

もしも願いが叶うなら全てを消して下さい

××××××
アーメン

火曜日, 12月 16, 2008

◆追悼◆

消えちまったお前

まだ先を眺めていただろ
まだ過去を笑いたかっただろ
世界に負けたんじゃない
自分に負けたんだ

お前以外は全員が異常さ
消える方がよっぽどまともだ
私はその考えに賛同するよ
世の中はお前を認めないだろう
負け犬だとあざけ笑うだろう
ただのキチガイだと
見て見ぬ振りをするだろう
耐え切れなかったんだよな
そんなに強くは生きられなかったんだろ
楽になりたかったんだ
普通が異常に見えるんだもんな

私もお前と一緒だよ
仲間なんだ
お前が消えたら一人だよ
立ち向かう根性もない
私は考えるのが嫌いだから思った事を行動しちゃうんだ
言葉は信用できないから

でもお互い言葉をいっぱい交わしたな
思い付きの嘘を朝まで語った
あの映画俳優の悪口を朝まで語った
無言で音楽を朝まで聞いた

くだらない地球に唾を掃きかけた
お前の生きた証は
ここで抹消
私の心の片隅で
ずっと監禁してやるよ

飯は食わせない
自分の事は自分でしろよ

切れない糸は無い
尽きない水は無い
止まらない心臓も無い
伝わらない思いはある
目に見えない感情はある
消えない愛は…

微妙だな

セオリー通り 視界良好

闘いを望みをせずに
ただ朽ちるだけ
朽ち果てるだけ
たった一度の人生だから…
なんて無責任で
なんて軽はずみな言葉
この世に生を授かってから
この言葉ひとつに縛られる
たった一度の人生だから…と
自由に生きたいと
自分の思いを伝えたいと
その存在を伝えたいと
誰もが抜けられない
深い闇に沈んでゆく
自ら止まらない歯車へ列をなす
誰かが作った自由という名のレールを繰り返し唱える
ハッピーな人生
自分の証明
死ぬために生きる矛盾
裏腹ばかりの笑顔の中で
薄気味悪い灯台主のように
嘲る幸せと共に訪れる
空虚は初冬の日差しのように

気付かないフリで自由を叫んでみても
言葉に占拠された脳みそでは
もはや何も感じない
全ては言葉に変換されて
流れ作業のように
セオリー通りの表情を浮かべる
言葉以外を感じられない人間でも
夜寝る前の闇の中で
静かに
静かに無を感じる
自由という言葉を発しない
その瞬間こそが求める空間だと
知るよしもない
死ぬための豊かさを求め
死ぬための快楽を求める
他人との協調しか感じられず
極端な人間選別
通り魔は何を思った?
作り上げた人間像は
無意味なオブジェのように
ただ居座り
ただ眺める
死への恐れを宥めて
言葉で諭す

勇気では無い
ただ人の死を身近に感じたかったんだ
平等では無い命でも
平等な瞬間は訪れる
魂を遮った目線の先にさえ
漂う最弱者を吹き飛ばし
陽気な髪型で
水路を渡る
湧き上がる鼓動の力
終わらない咳が続き
長い夜が
永遠に好きな絵を描き
羅列された小人に誓い
階段の上では
光らない鏡に姿を映す
流れる白い流星は
消えない花火に似た
眩い程に透明な
指の長さを測り
失いながらも諦めずに
乾いた湖に願いを託し
国籍も飛び越えた
死の重さに心を打たれ
こんな微力でも
踏み出す幅は違っても
どんなに離れた時間でも
奇跡は感じるもので
実感するものではない
言葉の奇跡は
奇跡に似た言葉で
本当の奇跡は
言葉を忘れた時に感じる
時間の長さ
捲れ上る血脈の顛末に
長いテープのスタートライン
気付いた音量の中には
威圧する態度に飽きた
見事な勝利
投了するまでは
投了するまでは

水曜日, 12月 03, 2008

現場にて

偶然が知らぬ間に通り過ぎる地上の嘘でも
近くても触れられない現実で流れる水しぶきのように
輝いても決して振り返らない
憎悪のように膨れあがる
無限の記憶の中で
知識が身につく前に教えて欲しかった
人間の矛盾に気がついても
声もあげず
楽しみも無い
生きるだけのルーレットさえも
ただの一連の流れだという不信感が生まれ
泣きながら辿りついた真実も
微笑む事の無い
絶望が輪唱する
囲いの中で育つ
生きるだけ
生きるだけ
生きるだけ
生きるだけ
生きるだけ

限りを自分で見つけたら
空に向かって投げ飛ばそう
そいつはきっと悪魔の手先
言葉に乗り移った地獄の使者
感情に住み着いた天国の憎しみ
神様が捨てた粗大ゴミ
腐った自分が嫌いでも
変わる必要なんてない
他人を見下す事もない
頑張る必要だってない
こんなチンケな世の中で
だれだって笑って通り過ぎてく
ぶちのめす必要なんてないさ
あいつの命も後60年
終われば全ては灰になって
目にも見えない微生物の食事だ

伝わらない言葉を吐き続けて
理解されない絵を見つめ
声にならない感情の奥底を
皆の食事にさせよう
そんな幸せは他にない
この全てを
皆に捧げよう
電線がショートする程の
眩い中で
目を覚ますように
目に見える景色が
全部真っ黒になりますように
色をもたない
燃えるような
感情の世界で
一人ぼっちで夢を見た
飛行機には乗らないんだ
地球は両手の中に隠して
あとでコッソリ
踏み潰そう
ちっぽけな
存在を確かめるように
音もしない
最後を迎える
襲う闇の中で
地獄の使者が見つめる中で
ようこそ現場へ
目に見える現場へ
たった今から始めよう
この頭から
全てを創造できるように
全てを破壊できるように
スイッチはポケットにしまって
最後は笑って
ロックを叫ぶ
タバコの煙にすらかなわない
か弱いテメーを守れるように