水曜日, 12月 03, 2008

現場にて

偶然が知らぬ間に通り過ぎる地上の嘘でも
近くても触れられない現実で流れる水しぶきのように
輝いても決して振り返らない
憎悪のように膨れあがる
無限の記憶の中で
知識が身につく前に教えて欲しかった
人間の矛盾に気がついても
声もあげず
楽しみも無い
生きるだけのルーレットさえも
ただの一連の流れだという不信感が生まれ
泣きながら辿りついた真実も
微笑む事の無い
絶望が輪唱する
囲いの中で育つ
生きるだけ
生きるだけ
生きるだけ
生きるだけ
生きるだけ

限りを自分で見つけたら
空に向かって投げ飛ばそう
そいつはきっと悪魔の手先
言葉に乗り移った地獄の使者
感情に住み着いた天国の憎しみ
神様が捨てた粗大ゴミ
腐った自分が嫌いでも
変わる必要なんてない
他人を見下す事もない
頑張る必要だってない
こんなチンケな世の中で
だれだって笑って通り過ぎてく
ぶちのめす必要なんてないさ
あいつの命も後60年
終われば全ては灰になって
目にも見えない微生物の食事だ

伝わらない言葉を吐き続けて
理解されない絵を見つめ
声にならない感情の奥底を
皆の食事にさせよう
そんな幸せは他にない
この全てを
皆に捧げよう
電線がショートする程の
眩い中で
目を覚ますように
目に見える景色が
全部真っ黒になりますように
色をもたない
燃えるような
感情の世界で
一人ぼっちで夢を見た
飛行機には乗らないんだ
地球は両手の中に隠して
あとでコッソリ
踏み潰そう
ちっぽけな
存在を確かめるように
音もしない
最後を迎える
襲う闇の中で
地獄の使者が見つめる中で
ようこそ現場へ
目に見える現場へ
たった今から始めよう
この頭から
全てを創造できるように
全てを破壊できるように
スイッチはポケットにしまって
最後は笑って
ロックを叫ぶ
タバコの煙にすらかなわない
か弱いテメーを守れるように

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