火曜日, 9月 09, 2008

カタリナ

語れない
何も語らず
語れない
人に声も聞こえず
語れない
届かない訳ではないか?
聞こえない
空き缶を潰すように
手でそっと撫でる
紙を折る指は
砂を通り
やがて
光になるのか
音は
全て
を通さず
声は
全て
風の様に
今までの
事が
通り道になり
通る事自体
涙で
動けない
更に
青い
全てを
聞きたい
電話が鳴る
何故?
誰に説いても
誰も居ないんだ
波と同じ
速度ではない
もっともっと早い
覗かれている
感覚は
遥か昔から
目玉だけが動き
12時15分…
その声だけが
かすかに
微妙に
死にかけの
蛍の光のように
定めかもしれない
でも…
それが使命かもしれない
西口から出ても
東は見えない
分かりました

言葉だけ
全て
虚しく
届かない
脳に直接
聞こえる
蛍の光が
今な静かに
注文を
待っている
今日の注文は
ドブネズミかもしれない
窒息は
苦しいから
何も語らず
全てを食べる
知らない真実が
見えてる見ないふりで
汚れてはいない
見なくても
知っている
ここでは
誰もが神で
誰もが知っている
でも語らない
正常だから
でも
光が消える
わずかな瞬間
蛍は光るだろう
真実で
誰もが目を瞑り
北口から出ても
南口では
異常者達が
盛り上がり
それは鏡では無いと
知っている
自分は
唯一
赤い目を持つと
信じている
その他大勢は
炎に身を委ね
反発の青い目で
暖をとる
その不幸を知らずに
明日には
分かるだろう
割れ目に落ちた
その日から
全てがスタートで
語れぬ真実が
自分の奥にある事が
裸にはなれずに
幸せという言葉を信じ
全てに疑問を感じ
夜の海に恐怖を感じる
言葉を飲み込み
道順に従っても
骨には
金の価値は無い
真実に踊らされ
命を
軽んじ
車を走らせる
白装束に身を包み
炎を祭り
刃を研ぐ
黄色い血を流し
土を掘る
黒く光った
甘い果実に酔いしれ
全てを忘れる
語れない
いや
語れない
語れない
その言葉に
真実は無い
それでは
語れない
言葉の意味は
皆無に等しい
言葉は出ても
語れない
それは
砂漠の
砂と同等に
風に流され
水に落ちる
放浪しても
語れない
明日を
信じても
正義でも
黒を黒だと
赤を赤だと
言えないのでは
語れない
見えてはいない

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