土曜日, 10月 18, 2008

迷い込み…殺到。黄色いベンチ。

歩く道の先で待つ黒い影
遮る緑の無い遠いうる覚え
褐色の濃紺が
転がる歩幅で立ち止まる
視線が鋭く
闇に溶け込み追い討ちをかける
光合成をする朝顔は枯れ果て
見通しのよい先を目指す
細かい異臭を紫色に放ち
微かなバラの香を足跡に残す
透き通る爪の先には
ピンク色の肉片に
卵を産み付ける
堪らない痒さの蛆虫
凍りつく世界で
暖かい羽毛に包まり
通り過ぎる死人を見すぎた
無邪気の心の奥には
なんの曇りも無く
憎しみも悲しみの怒りも
何も無い
嬉しさも嘆きも苦しみも
何も無い
鈍感な奥に隠された
非常なまでの本能
更に苦しむ眼下の蛆虫
涙ながらに訴える
酸っぱい集光のテクノロジー
見過ごされた微かな未熟
限りある記憶
修羅の空き部屋で
成される儀式
更に迎え撃つ
救急の意味も無く斬首
消えかけた煙草
煙の先には
小石のパレード
殺気に満ちた
急勾配の停まらない感情
視線の先に待つ
悲しみの後生
希望の一滴の中に
生まれる
叶わない
花の香
燃え後に残る
全ての緑
満ちる
長い
花の香

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