水曜日, 11月 12, 2008

不眠と戦

血生臭い垂れ下がった見慣れた面影に
懐かしい匂いすら感じて
滑稽だった記憶が蘇り
目の前に血脈の筋がはっきりと
映し出される
投影された素顔の暗号と
ただひたすらに
深海に飲み込めれるようにと
願うだけで震えがとまる訳では無い

道なりにまっすぐに向かう
曲がり角も何も無く
ただ延々と長く長い
尾行も避ける
目の覚める直線
争いに巻き込めまれた憂鬱に
感じ取られた殺気
孤独の未来には
絶望は無いのかな

酷い怠慢の後に
落ち着いたコーヒー
意見や質問も
期待外れの30点
遅咲きのデビューでも
睡眠薬は必要か

無人島での生活を夢見ても
屍の再来に終わる
あての無い旅路の末に
男女共用の無謀な
再生
鳥類であるが故の
苦悩に死を想い
飛べない鳥に
敬意を表して
ナノサイズの小さな花

0 件のコメント: