火曜日, 11月 11, 2008

死に場所

死に場所を求めて歩く
少しでも生きる可能性を探す

少しでも簡単に死ねる
落下地点を探す

楽になる
何て無責任で
自分勝手で…

辛いなんて他人には見せないで
でも決して頑張らない
気ままに時間が過ぎて
地獄への道が繋がって行く

明日の方向も見えずに
暗い霧の先にも光は見えない
恐怖は感じない
いや
感じない程に
鈍感に支配さていたのかもしれない

悲しむ顔を想像できず
罵りの言葉だけが脳裏に霞む

短絡的な情緒ですら
棒グラフは下降の一方で
悪いニュースすら
眼の奥で行き止まりになる

駐車場は満車で
黒と灰色の見慣れない車の列が
底へ底へと
交通誘導員に導かれ
流れて過ぎて行く

至福な笑顔の末に
引きつった笑顔を見せながら
そして
強張った笑顔で

そうか世の中は流れていると思ってた

流れていたのは自分で
他人だと思っていた
時間が流れ
時が流れる
空気が流れ
水が流れる
全てが進み
止まらない
交通整理は死ぬまで続く
無限のループ

守るべき法律は無い
卑怯も
隠し事も
曝け出す意味も無い
ただひたすらに歩き
そして歩く

空を見ても道しか見えず
道の前には道が見える
後ろにも道が
四方にも道が
面倒な歩行でも
流れられない人間は
自分の力で歩く
自力で歩く
振り絞って歩く

死に場所は……

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