木曜日, 11月 06, 2008

送り唄

冴えない鏡の前に立つ自分

あんたの心を繋ぎ止める
足りない何かを必死に探そうと
見つめる視線の前には
ブルーが滲んで


きっと見違える程
街中の人が振り返る程
世界中の誰よりも

他人事のように
無意味な妄想を繰り返す


無償で与えても
報われないものがあり
届けたい思いは
きっと風に流れて
見知らぬ土地に辿り着いた

無知な自分の
無心を恨み
無謀な夢を描いて
無頓着なあなたの
無垢な笑顔で癒されて
無想にふけた私の
無毒な心は
無理を知っても
無効にはならず
無情なあなたは

孤独をくれた

二人だけの約束に
届いた願いの数だけ

あなたへの感謝と共に

数えた星の数と同じだけ

流した
青い涙の
罪の分だけ

あなたが残した
香り




苦しまないで
将来を見つめる事ができたら

きっと
祝福に包まれて
生まれた事に感謝して
赤い涙を流し

聞き届けたい想いの全てを
頭上の雲の
もっともっと上へ
遥かな地上へ

この記憶と
この感触と
この妄想と
長い長い
軌跡が
道となって交わるように

願い
夢を見る

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