水曜日, 11月 19, 2008

抑えても放出可能

一人で入る無料の入口は
淫靡な誘惑の派手な色彩で
名前の入ったスーツの男は
茶色いサングラスの下から
品定めをする
婆の薄汚い口元からは
嗅いだ事の無い異臭の他に
人間では無いプログラム
記憶された全てなら
この違いに気づいたはずだろう
ムカつきを抑えて
湯に浸かる前に鋭利な刃物を想像して
流れる淡白質のその魅力に
目を伏せる面白半分のリサイクルショップ
全部は全部
中に入ってもまた着飾った悪魔だけ
この名前は産まれた時から
峠を越えたお前の後頭部は
早く病院を紹介したい
噂話に嫉妬して
妄想では殺戮を繰り返し
使わない言葉に反応しても
下半身は無反応
微妙の一言で終わらせる
コメディアンのめでたい思考回路に
共感を覚えても
ただの線と色と脳みそのシワ
未来の通過地点は容易でも
その範囲にはこんなに恐怖はない
停める車でも
その光った年号でも
甘えた声で暴走した動物が
流れに任せて正当防衛
法律も緑も感情も地位もない
もちろんお年玉も
その間が消えかけても
ホラー映画をコレクション
黙って歩く
佳境では
無心が勝つと誰もが信じ
網目に捕まって
笑うお前が
感触に躓いた
巨大なボックスは
星の輝きにも似た
無限に広がる思考回路

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